整体とは

「整体」とは健康の回復、維持、不調の解消を目的に、文字の通り、体を整えることです。

整体という名前は、
野口整体の創始者である野口晴哉氏(1911年 – 1976年)が
設立した整体操法制定委員会からスタートしたといわれています。

現在の整体は、
日本武術の流派に伝わる手技療法を中心とする手法
伝統中国医学の手技療法を中心とする手法
海外伝来の手技療法を中心とする整体
そのほか治療家たちの独自の工夫による整体など

流派は多種多様です。

整体の体系化された理論はありません。
骨格の歪み・ズレの矯正を重視するもの
筋肉の調整を重視するもの
気やエネルギーの流れを整えるとするもの

理論はいろいろです。

「整体」という名前はこれらの総称として使われています。

カイロプラクティック、オステオパシーは、アメリカで確立した独自の手技です。
日本では、それらは、整体の中に取り入れられていることが多いと思われます。

整体の資格と効果

日本では、整体は、国家資格を必要としない、民間療法として位置づけられています。
体系的な理論がなく、手技の手法、知識の水準、技能の水準、などは、整体により、
また施術者によって大きな違いが生まれています。

整体技術の習得は、民間の整体スクールで可能です。また、個人で整体師から学ぶことや、
独学で身につけることも可能でしょう。
スクールによっては、わずか数日程度の講習で、修了証を授与する例もあります。
以上のように、整体施術の習得には、大きな問題があると思われます。

現実的には、極端には数時間の講習だけで、整体院を開設して、開業できる点です。

施術院を選ぶときは注意が必要です。

選ぶ時に困るのは、国家資格だから民間資格よりも効果があると必ずしも言いきれないことです。
実際には、整体は、そのわずかな習得期間でも、国家資格の手法を上回る効果があることです。
効果の良しあしは、結局は、その施術者個人の技量に大きく左右されるといって良いでしょう。

民間資格で開業できるものは
カイロプラクティック、オステオパシー、リフレクソロジー、アロマテラピー、

レイキヒーリングなど、たくさんの施術院、サロンがあります。

民間療法を利用する目的

病院を利用する人の目的は治療です。

病院は、健康保険が使えるので、治療を目的とする人は、病院に行ったほうが
支払う負担は少なくて済みます。

民間療法を受ける人には「リラックスしたい、癒されたい」という要望が多いのです。
リラックス、癒しを目的とした施術院、サロンもたくさんあります。

民間療法を受ける人は、癒しだけを求めている訳ではなく、実は、治療も期待しています。

「心身の不調を解消して、健康の維持増進をしたい」という、治療を目的にする人が多いのです。

現在の病院では、心身の不調が解消されないことを、利用者が悟り始めたと考えます。
病院への不信感の現れです。

民間療法を選ぶのは、病院よりも支払う金額が高くても、
病院以上の高い効果を期待しているからでしょう。